レジ袋

とあるお店でテイクアウトをした時のこと。

 

レジ袋をもらおうと思って「レジ袋もお願いします」と申し出たところ、店員さんから「ビニールの袋と紙袋と、どちらにしますか?」と問われたので、レジ脇の価格表らしきものに目をやったのだが、そこには次のような記載があった。

 

・ビニール袋(ロゴ無):5円

・紙袋(ロゴ付き):12円

 

???あれ?

逆ぢゃね???

 

いや、もちろん紙袋の方がコストがかかるのは理解しているのだけれど、元々こういう袋はお客様へのサービスで無料で渡していて、「ロゴ付き」ってお店の宣伝になるからタダでも良し、という建付けだったはず...

 

それが、レジ袋の有料化に伴って、気づいたら紙袋まで有料になってしまったのだけれど、それでいいのだろうか?単に、これを機にコストを回収しようという発想でしかないような気がして、そういうのは客商売としてどうなの?という疑問。

 

そもそもビニールのレジ袋だって、生分解性があったりバイオマス由来の素材であれば有料化の対象外だったはず。そういう努力をしないで有料にしているだけなのは、企業努力が足りないのでは?

 

よく考えてみれば、法には「法の精神」とか「法の趣旨」とかいうものがあるはず。確かに有料化すれば適法ではあるのだけれども、法の趣旨は「ビニールのレジ袋が環境に与える負荷を低減すること」であるはず。それならば、単に有料化すれば済む問題ではなく、企業側がレジ袋の素材を見直すことこそが、法の趣旨に適していると考えるべきであろう。

 

無論、単に企業がコストを負担すべき、と言っているつもりでもないけれど、やってる企業もある訳で、例えば次の比較。

711 vs AON

YDB vs YMD

前者はレジ袋が無料で、後者は有料。同じ業界だって、やってるところとそうでないところがある。

 

そして、この2者(2社)の比較には、面白い共通点があって、それは価格表示。

税込表示 vs 税抜表示

 

結局、こういうところにそれぞれの企業のお客様に対する態度というのが現れるのではないだろうか。理念とかビジョンとか、いくら美しいことを謳っていたとしても...

 

ちなみに、

 

私たちは、お客さまに信頼される、誠実な企業でありたい

vs

お客さまを原点に平和を追求し、人間を尊重し、地域社会に貢献する

 

だそうである。尚、後者はレジ袋有料(=素材変更なし)...